- 同名の他の宇宙艦については、USSフッドを参照。
USSフッド(USS Hood NCC-42296)は、惑星連邦宇宙艦隊が保有するエクセルシオ級宇宙艦であり、24世紀に就役していた。
概略[]
USSフッドはロバート・デソト大佐指揮下の宇宙艦であり、デソト艦長は宇宙艦隊内でもピカード大佐やジェインウェイ大佐等と並ぶ有能な艦長として知られているが故、名声の高い艦の一つでもある。(DS9: 予期せぬ亡命者)
2361年、ウィリアム・T・ライカー中佐はUSSポチョムキンから当艦の副長として着任した後、2364年にUSSエンタープライズDへと転属した。同年、ジョーディ・ラフォージ中尉も当艦からUSSエンタープライズDへ転属している。ライカー中佐の経歴には、当艦のアルタイル3号星上陸任務の際に、デソト艦長の上陸に強固に反対したことが記録されている。(TNG: 未知への飛翔、難破船ペガサスの秘密)
宇宙艦隊での実績(2364年~2368年)[]
2364年、処女航海でファーポイント基地に訪れていたUSSエンタープライズDに人員と物資を補給するためにランデブーする。その際、ウィリアム・T・ライカー中佐とジョーディ・ラフォージ中尉が当艦から転属している。そのランデブーの際に、エンタープライズへ医療部長として着任するビバリー・クラッシャー中佐他の補充乗員の輸送と同時に、艦隊医療部よりエンタープライズを視察に訪れたレナード・マッコイ名誉提督の護送にも従事した。(TNG: 未知への飛翔)
2366年、ロミュラン軍から亡命してきたアリダー・ジャロック提督によってロミュラン軍からの攻撃が警告された際に、USSモニターと共にロミュラン中立地帯へ派遣された。(TNG: 亡命者)
同年、ブロウダー4号星のテラフォーミングプロジェクトに参加していたUSSエンタープライズDを支援する予定であった。(TNG: 姿なき誘拐犯)
更に同年、USSエンタープライズDがブリキ缶と呼ばれる生命体とのファーストコンタクトを行うために、専門家のベタゾイドであるタム・エルブランを輸送した。(TNG: 孤独な放浪者)
2367年に、同艦は第174宇宙基地でシステムのアップグレードを受けた。(TNG: 永遠の絆)
2368年、クリンゴン帝国の内戦において、ロミュランが密かにデュラス家に支援を行っていることが判明し、ピカード大佐がクリンゴン・ロミュラン国境の封鎖作戦を指揮した際に、ピカード艦隊の指揮下に入った。(TNG: クリンゴン帝国の危機・後編)
ドミニオン戦争での活躍[]
USSフッドは、ドミニオン戦争においても前線で活躍した。2374年のDS9奪還作戦に参加している。そして、同年の第一次チントカ星系の戦いにも参加し、USSディファイアント(NX-74205)が所属する小隊に編入され、最後まで同艦を守りきった。(DS9: ディープ・スペース9奪還作戦・前編、ディープ・スペース9奪還作戦・後編、決意の代償)
ドミニオン戦争後の活躍[]
USSフッドはドミニオン戦争を生き残り、2379年にロミュラン帝国で発生したクーデター「シンゾンの政変」において、USSエンタープライズEを支援するために編成された「宇宙艦隊戦闘グループ・オメガ」に参加した。(スタートレック:ネメシス)
宇宙艦隊戦闘グループ・オメガ |
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USSアーチャー • USSアリーズ • USSギャラクシー • USSフッド • USSイントレピッド • USSノヴァ • USSヴァリアント |
エクセルシオ級宇宙艦 |
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USSアル・バッターニー • USSアーチャー • USSベルリン • USSカイロ • USSチャールストン • USSクレージーホース • USSクロケット • USSエンタープライズB • USSエクセルシオ • USSファラガット • USSフィアレス • USSフレドリクソン • USSゴルコン • USSグリソム • USSフッド • USSイントレピッド • USSラコタ • USSリビングストン • USSオキナワ •USSマリンチェ • USSメルボルン • USSポチョムキン • USSレパルス • USSルーズベルト • USSテカムセ • USSヴァリーフォージ • 名称不明艦 |
付録[]
背景[]
USSフッドのレジストリ・ナンバーに関しては論争があった。『TNG: 未知への飛翔』での登場時にはスタートレック3:ミスター・スポックを探せのために制作されたエクセルシオのモデルを使用してILMによって撮影されたショットが使用されたが、ここでは登録番号は目視不能であった。しかし、撮影時の写真やモデル制作風景の写真では「NCC-2541」とラベルされた。[1] [2][3]もしこの番号が正史として採用されていたならば、宇宙艦隊は歴史上の艦船を踏襲したネーミングを行い、姉妹艦のUSSレパルス(NCC-2544)とレジストリ・ナンバーで対を成す艦となる可能性があった。HMSフッドとHMSレパルスは共に第二次世界大戦で戦った英国巡洋戦艦であった。同じように歴史的な軍艦の名前が引き継がれた例としてUSSエンタープライズ、USSレキシントン、USSモニター、USSメリマック、USSエセックス、USSヤマトなどがある。
その後正史となったレジストリ・ナンバーであるNCC-42296は、モデルに割り当てられた番号を忘れていた美術スタッフによってLCARSグラフィックで用いられたため、既成事実となった。
『DS9: 決意の代償』で登場したフッドは、Digital Museのジョン・グロスとカレン・シックルズによって、alt.tv.star-trek.ds9において1998年6月25日にDS9のヴィジュアル・エフェクト・スーパーバイザーのデビット・スティップスによる投稿で確認された。このCGIモデルのレジストリ・ナンバーはNCC-42768とされているが、それは間違って記載したものだということであった。[4]
『Star Trek Encyclopedia』によると、コンスティチューション級の同名の艦と同様にUSSフッドは英国の海軍提督のホーレス・フッド卿に因んでいる。フッドは第一次世界大戦でユトランド沖海戦で戦った。また、スタートレック-ファクトファイル-のパート86では18世紀の英国人海軍提督サミュエル・フッドに因んで命名されたと記載されているが、偶然にもホーレス・フッドの先祖であった。また、第二次世界大戦の巡洋戦艦HMSフッドはホーレス・フッドの未亡人によって洗礼を受けた艦でもあり、サミュエル・フッドに因んで名づけられた艦でもある。