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「いやはや…ものすごい艦だな。」
「その上、艦長がすばらしい。

 USSエクセルシオ(USS Excelsior NX-2000/NCC-2000)は23世紀後半から24世紀に就役していた惑星連邦宇宙艦隊宇宙艦であった。そして、宇宙艦隊の傑作艦と言われるエクセルシオ級ネームシップでもあった。

試験航行[]

USS Excelsior in Spacedock

スペースドックに停泊するエクセルシオ

 別名「偉大なる実験」といわれているエクセルシオはトランスワープ・ドライブを装備した宇宙艦隊最初の艦として2280年代初頭に開発された。その凛然たるコンセプトに対し、伝統的な技術士官たちは疑問の念を抱いた。モンゴメリー・スコット大佐の場合、このようなアナロジーをもって彼のトランスワープ技術に対する疑念を「まあ、あたしの祖母だって、車輪をつければ馬車になるってことさ。」と言い表している。(スタートレック3:ミスター・スポックを探せ

 超光速航行の艦隊記録は、2269年USSエンタープライズが出したワープ14.1であったが、根本的に新しい推進原理の下で設計されたエクセルシオはその時点では全連邦で最も速い宇宙艦になる可能性を持っていた。(TOS: 無人惑星の謎

Excelsior bridge 2285

エクセルシオのブリッジ、スタイルズ艦長とその他の士官が乗艦

 2285年までに、エクセルシオ(NX-2000)はローレンス・H・スタイルズ大佐の指揮下に入り、試験航行に向けた準備として地球スペースドックに係留されていた。

 エクセルシオがトランスワープ・ドライブの最初の実地試験を数日先に控えていた時、予期せぬ任務に駆り出された。USSエンタープライズの乗組員が スポック大佐カトラを再結合させるためにエンタープライズをハイジャックし、惑星ジェネシスへ向けて発進しようとした。

USS Excelsior stalls outside Spacedock

エクセルシオは失速し、そして完全に航行できなくなった。

 新型の「素晴らしい艦」に自信を持っているスタイルズ艦長は、スペースドックから逃亡しワープに入ろうとするエンタープライズを追跡する様にと命令を受けた。しかしながら、エクセルシオの主任機関士となる予定だったモンゴメリー・スコット大佐が、艦のトランスワープ・コンピュータに破壊工作をしたため、エクセルシオは宇宙を漂流する羽目になった。スコットはこの行為について、誇りをもって「配管は複雑になればなるほど壊しやすくなるってもんですよ[1]」と述べた。(スタートレック3:ミスター・スポックを探せ

 この恥ずべき失敗によって、エクセルシオはその後の二年間を基本的にスペースドックで過ごすことになった。2286年異星人の探査機が攻撃をかけてきたように見えたときに、一時的に出撃命令が下されたが、エクセルシオはスペースドックと同様に全内部パワーを失い、ドック内部で無力化した。(スタートレック4:故郷への長い道

 エンタープライズがジェネシス星で自爆した後、ヒカル・スールーは彼と彼の同僚たちがエクセルシオに配属されると考えていたが、実際はUSSエンタープライズAに配属された。そのとき、モンゴメリー・スコットはエクセルシオのことを「ボルトだらけの古バケツ」以外の何物でもないと思っていた。(スタートレック4:故郷への長い道

 エクセルシオは少なくとも2287年まで、その後の十年間の間に運用が再開されるまでスペースドックに係留されたままであった。(スタートレック5:新たなる未知へスタートレック6:未知の世界

Excelsior Bridge 1

2293年のアップグレードされたブリッジデザイン

 運用再開の前にエクセルシオは改装を行った。この改装には新型のブリッジモジュールへの交換、円盤部後部のインパルス・ドライブ周りの改造及び、艦尾の貨物室の改造が含まれていた。(スタートレック6:未知の世界

Jean-Luc Picard, 2364 この記事は書きかけだ。是非とも、この記事に加筆してみて欲しい。記事を書く際は、画面上部の「編集」をクリックするように。


スリー・イヤー・ミッション[]

USS Excelsior escapes shockwave

クリンゴンの衛星・プラクシスの爆発による衝撃波から逃げるエクセルシオ

 2287年、エクセルシオは新しくヒカル・スールー大佐の指揮下に置かれた。(PIC: スターゲイザー2290年、エクセルシオはスリー・イヤー・ミッションを開始し、その最初の任務はベータ宇宙域におけるガス惑星偏差を記録することであった。[2]スタートレック6:未知の世界

 2293年、エクセルシオが任務成功の後に連邦宙域への帰途についていたときに、クリンゴン衛星プラクシスの崩壊による強力な亜空間衝撃波に直面した。この惨事の原因を発見したので、スールーはすぐさま援助を申し出るためにクリンゴン最高評議会に連絡を入れた。しかしながら、クリンゴンはこの申し出を断り、スールーに条約の条項にしたがって中立地帯の外に留まるよう要請した。その後、スールーはこの事件を宇宙艦隊司令部に報告した。(スタートレック6:未知の世界

USS Excelsior and Kang's cruiser faceoff

カンの巡洋戦艦と対面するエクセルシオ

 ジェイムズ・T・カークレナード・マッコイクリンゴン総裁ゴルコン暗殺容疑で拘束されたことを受け、スールー艦長はセクター21185からクリンゴン領域に侵入し、罪に問われるのを覚悟で救出しようとした。(スタートレック6:未知の世界VOY: 伝説のミスター・カトー

 スールーはアジュール星雲を横切ってエクセルシオをクリンゴン領域に侵入させようとしたが、カンに指揮されるクリンゴン巡洋戦艦に発見されてしまった。スールーはエクセルシオが調査任務中であり星雲を調査していたが、航行システムの故障で迷ってしまったと説明した。カンは連邦領域までエクセルシオを送り届けることを申し出、スールーはそれに従った。しかし、エクセルシオが星雲から出たときに調整した陽電子ビームを星雲に発射して熱化学反応を引き起こし、カンの艦の無力化に成功した。(VOY: 伝説のミスター・カトー

USS Excelsior and Enterprise firing on Chang

チャン将軍のバード・オブ・プレイに対し光子魚雷を発射するエクセルシオ

 エクセルシオはクロノスへ突っ切ろうとしたが、3隻のクリンゴン巡洋戦艦による迎撃を受け追跡を受けた。エクセルシオとクリンゴン艦はエクセルシオが連邦領域への撤退を余儀なくされるまで交戦を続けた。(VOY: 伝説のミスター・カトー

 エクセルシオは宇宙艦隊が立案したカークとマッコイを救出するための「奪還作戦」の参加艦艇として、USSイーグルUSSポチョムキンと共に活動する予定であった。この計画によると、エクセルシオはポチョムキンがカークとマッコイを救出している間、同艦の右舷の防御準備をするということになっていた。(スタートレック6:未知の世界

 その少し後で、エクセルシオはキトマーにおけるチャン将軍のバード・オブ・プレイとの戦闘においてUSSエンタープライズAを援護し、キトマー会議における連邦大統領暗殺を阻止した。(スタートレック6:未知の世界VOY: 伝説のミスター・カトー

その後の活動[]

 2320年に退役するまで、ヒカル・スールー艦長指揮のもとUSSエクセルシオは数百もの探査及びファースト・コンタクトミッションを行った。(PIC: スターゲイザー 記念銘板)

関連項目[]

付録[]

登場作品[]

注釈[]

  1. 原語では"the more they over-think the plumbing, the easier it is to stop up the drain."
  2. 劇中に出てきた文章の一部によると、クルーは「54の惑星とそのガス大気偏差」を記録したらしい。

背景[]

USS Excelsior NCC-2000 dedication plaque

エクセルシオ(NCC-2000)の就航記念銘板

 エクセルシオのデザインはビル・ジョージ。「エンタープライズAの次世代艦」と「トランスワープ実験艦で速い」というコンセプトのもと、エクセルシオは非常にスマートかつ滑らかで、未来的なシルエットを持つ宇宙艦となった。エンタープライズAが各所に直線を切り込ませたやや男性的なデザインなのに対し、エクセルシオは後の宇宙艦隊艦にも通ずる、丸みを帯びた女性的なデザインとなった。またエクセルシオは円盤部に対してワープ・ナセル第二船体がとても長く、「速さ」を強調したデザインにもなっている。

 エクセルシオは偏見なく見れば大変に美しい艦である。しかし劇中でモンゴメリー・スコット大佐が同艦を非常に嫌っている描写が多かったためか、当時エクセルシオは「第二船体がスリッパのようだ」とファンに不評だった。なおジョン・イーブスはエクセルシオのデザインを昇華させ、エンタープライズEのデザインを作り出している。

外部リンク[]

非正史[]

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