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 連邦・クリンゴン戦争とは2267年惑星連邦クリンゴン帝国との間で行われた短期間の戦争である。この戦争は2256年の戦争以来続く、両国の冷戦状態によって高まった長年に及ぶ緊張状態の結果として起こったが、オルガニア人によって戦闘が突然中止されたため最終的な決着はつかなかった。(TOS:クリンゴン帝国の侵略

 宇宙暦3198.4より少し前、両国間で行われていた交渉は決裂の危機に立たされており、開戦の可能性が大になっていた。宇宙艦隊司令部クリンゴンドナテュー5号星シャーマン惑星オルガニア星アーケイナス・セクター及び他の区域を含む相互境界線沿いの全ての紛争地域からの連邦の撤退を要求する最後通告を発した後に奇襲をかけると予測した。連邦がこの要求を断ると、クリンゴンはすぐさま攻撃を開始した。―公式な宣戦布告がなされる前にもかかわらずである。(TOS:新種クアドトリティケール

Klingon invasion of Organia

オルガニア星におけるクリンゴン侵攻部隊

 連邦宇宙艦USSエンタープライズが宣戦布告の通知を受信した際、同艦は紛争宙域において重要な位置を占める(そして戦争の最前線となる)惑星オルガニアへ向かうよう指示を受けていた。カーク艦長の指令はクリンゴンが惑星を占領し前線基地として使用することを防ぐことだった。その当時、オルガニアは単純なワープ航行以前の農業型社会だと信じられていた。カークと副長スポックは転送降下し、オルガニア長老議会に差し迫ったクリンゴンの攻撃に対する防衛面での支援を申し出たが、不可解にも、オルガニア人たちは申し出を辞退した。

Kor, 2266

オルガニア人と対面するコール司令官

 数分後、クリンゴンが侵攻を開始し、カークとスポックを惑星上に残したままエンタープライズを惑星から撤退させた。クリンゴンのコール司令官は占領軍司令官として惑星がクリンゴン帝国の新たな領土となったと宣言した。カークとスポックは住人の中に混じって捕縛を避けるためにオルガニア人に変装した。皮肉にも、コールはカーク(バローナと名乗っていた)をオルガニア人民との連絡役に選び、彼が敵と関係していることに気づかなかった。

 カークとスポックは敵の作戦を混乱させ、オルガニア人にクリンゴン占領軍に対する反乱を起こさせるためにクリンゴンに対し2名で英雄的なゲリラ戦を遂行しようとした。しかしながら、長老議会の議長であるエイルボーンは暴力を防ぐためにカークとスポックの正体を明かしてコールに引き渡した。カークとスポックは閉じ込められたが、少し経ってからエイルボーンが彼らを安全に保護しなければならないといって二人が脱走するのを手助けした。エイルボーンはどのようにしてクリンゴンの本拠地に入り込み警備員を紛らわしたかについて明言しなかった。

Organian council of elders

オルガニア長老議会

 カークとスポックがコールの司令部に侵入し彼を殺害しようとしたとき、暴力にうんざりしたオルガニア人たちは自分たちが非常に高度な非実体型生命体であることを明らかにした。彼らは連邦・クリンゴンの全兵士の知覚を変化させ、あたかも武器や戦闘用の器具が突如として手を触れられないほど熱くなったかのように見せかけた。この方法により、彼らは突如として戦争を終わらせた。エイルボーンは連邦評議会クリンゴン帝国最高評議会の両方に現れ、両勢力間の対話促進と領域紛争の解決のために制定された基本原則であるオルガニア平和条約の一方的賦課を布告した。

 エイルボーンはまた連邦とクリンゴンがいつの日か最良の友となることを予言した。この予想はカークとコールによってあざ笑われたが、最終的に実現した。(TOS:クリンゴン帝国の侵略スタートレック6:未知の世界

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