(複数の異なる時間軸からの情報)
トリブル(Tribble 学名:Polygeminus grex)は、ふたご座イオタ4号星を原産とする非知的小動物である。驚異的な繁殖力を持ち、人に触れられると、人間の神経系を落ち着かせる効果のある鳴き声を発する。生まれながらにして妊娠しており、十分な食物さえ与えられれば、その数をおそらくは無性生殖により幾何級数的に殖やす性質を持つ。その数は、トリブル1匹につき、12時間毎に平均10匹である。彼らの母星では、天敵である食肉性爬虫類が数多く存在することで、その数が抑えられている。(DS9:宇宙商人フェレンギ星人、TOS:新種クアドトリティケール、ENT:理由なき憎しみ)[1]
歴史
人類が初めてトリブルと遭遇したのは2150年代の初め、デノビュラ人のドクター・フロックスがペットの餌として少数をエンタープライズ(NX-01)に持ち込んだのがきっかけだった。(ENT:理由なき憎しみ)
その後、2268年に連邦は再びトリブルと接触した。シラノ・ジョーンズが商品としてディープ・スペース・ステーションK-7に持ち込んだためである。始めは少数だったトリブルだが、程なく1,771,561匹にまで増殖し、ウフーラが譲り受けた1匹のトリブルも、エンタープライズ内で大量繁殖し艦内を混乱に陥れた。クリンゴンは、連邦がシャーマン惑星へと輸送しようとしていた新種の穀物クアドロトリティケールに毒を入れる工作活動を行っていたが、貯蔵庫内の毒入りの穀物を食べたトリブルが大量に死んだことと、人間に変装したクリンゴンのスパイがトリブルのせいで見破られたことで陰謀は発覚、失敗に終わった。(TOS:新種クアドトリティケール)
その裏で、アーン・ダーヴィンにより24世紀から送り込まれたUSSディファイアント(NX-74205)のクルー達は、トリブルに仕掛けたトリコバルト爆弾でジェイムズ・T・カークを暗殺しようというダーヴィンの陰謀を阻止しようとしていた。(DS9:伝説の時空へ)
トリブルは、クリンゴンにとっては忌み嫌われる存在だが、トリブルもまたクリンゴンを嫌っており、近づくと途端に暴れ出すほどであった。そこでクリンゴンは、2269年にこの脅威的な生物を殲滅するために、グロマーと呼ばれる肉食獣の飼育を試みたが、大量に殖えすぎたトリブルの前では役に立たなかった。(TAS:謎の新兵器パラライズ光線)
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トリブルの脅威に対するクリンゴンの最終的解決は、種を完全に絶滅させることであった。彼らは銀河系中にトリブルを探すためにクリンゴン戦士を送り、23世紀後半にはトリブルの母星からトリブルを抹消させることに成功した。オドーはこれに対して皮肉をこめて「クリンゴンの輝かしい歴史の一つ」と述べた。「トリブル退治の歌まで生まれて語り継がれているのか?」(DS9:伝説の時空へ)
トリブルはクリンゴンにより絶滅させられたにも関わらず、多くの人間は23世紀後半から24世紀後半までペットとしてトリブルを飼っていた。2364年と2371年にはUSSエンタープライズDに搭乗していた子供達がトリブルを飼っていた。(スタートレック3:ミスター・スポックを探せ、スタートレック:ジェネレーションズ)
2369年にはディープ・スペース・9のケイコ・オブライエンの学校のコンピュータにトリブルが表示されていた。(DS9:宇宙ステーション殺人事件、DS9: 宇宙商人フェレンギ星人)
2371年、USSエンタープライズDがヴェリディアン3号星に不時着したときには、サイエンス・ラボのLCARSモニタの一つにトリブルが表示されていた。(スタートレック:ジェネレーションズ)
2373年、トリブルは、ベンジャミン・シスコ大佐とそのクルーによってK-7基地から24世紀の世界に持ち帰られ、その結果、ディープ・スペース・9のプロムナードやクワークのバーは大量のトリブルに占拠されることとなった。シスコ大佐によると、彼は、トリブルを持ち帰ったことを、事情聴取に来ていた時間調査課の二人の調査員に報告しなかったが、その理由は「聞かれなかったから」ということである。(DS9:伝説の時空へ) その後トリブルはディープ・スペース・9から何らかの方法で取り除かれた。
ドミニオン戦争の終結後、マイルズ・オブライエンはディープ・スペース・9を去る前にジュリアン・ベシアと共にエンタープライズでトリブルを見たことを思い起こした。(DS9:終わりなきはじまり)
新時間軸
モンゴメリー・スコットはデルタ・ヴェガ前哨基地の彼の持ち場にトリブルを飼っていた。(スター・トレック)
2259年、Dr. レナード・マッコイはカーン・ヌニエン・シンの血液を死んだトリブルに注入し、再生作用があることを発見した。(スター・トレック:イントゥ・ダークネス)
付録
注釈
- ↑ トリブルの母星と学名はケイコ・オブライエンのディープ・スペース・9の教室のディスプレイの表示で明らかとなった。DS9美術部門のイラストレーターであるダグ・ドレクスラーによって寄付されたこの画像は、彼が1976年に元々は『Star Fleet Medical Reference Manual』のトリブルの記事のために作成したコンポーネントイラストであり、その後の1978年にはBallantineによる認可された本として翻刻された。
背景
外部リンク
- トリブル:非正史スタートレックWiki Memory Beta英語版
- トリブル:Wikipedia日本語版