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「失礼を承知でいいます。あなたが艦長だからといってクルーの未来を決める権利はない」
「ここで貴方の命令に従っていれば、優秀な副長でなくなる」
チャコティ

 チャコティ(Chakotay)は、カーデシア人による迫害に遭う自分の故郷の植民星を守るために宇宙艦隊を辞職し、マキに加わった24世紀宇宙艦隊士官である。

 2371年、宇宙艦隊が彼を捕らえようと捜索している時に彼と彼の部下は管理者によってデルタ宇宙域へ飛ばされ、同じくデルタ宇宙域へ飛ばされたUSSヴォイジャーのクルーと合流し、キャスリン・ジェインウェイ大佐の副官としてUSSヴォイジャーと共に地球を目指して7年間の航海に参加することとなった。(VOY: 遥かなる地球へ

人物像[]

 惑星連邦宇宙艦隊においても、USSエンタープライズEライカー副長と肩を並べる程著名な副長として知られる。地球から約7万光年も離れたデルタ宇宙域にとばされたUSSヴォイジャーの副長としての功績が非常に高く評価されている。科学的な知識はもとより、クルーの精神的な側面を重視する面がありヴォイジャーの副長着任時はキャスリン・ジェインウェイ艦長と意見が対立する場面も見られた。

 種族の進化過程に興味があり、デルタ宇宙域の惑星で通常の時間枠よりも早い回転をする惑星にヴォイジャーが捕らわれた際にも、その惑星の文明にヴォイジャーが及ぼす影響を探査する任務でチャコティはその惑星の進化過程も調査している。(VOY: 超進化惑星の煌き

 趣味はボクシングでヴォイジャーがカオス・スペースに閉じ込められた時、家系の変異遺伝子が空間の物質と作用し、カオス空間に住む異星人とのコンタクトを可能にし艦を危機から救っている。(VOY: 眩惑のカオス・スペース

 USSヴォイジャーに乗船のマキのメンバーのまとめ役を務め、科学的な観点からのキャスリン・ジェインウェイ艦長と対する観点から物事を判断し命令を下す場面も多く見られ、地球帰還への大きな役割を果たしたといえる。

幼少期及び家族[]

Kolopak and Chakotay, Tattoo

若き日のチャコティと彼の父

 チャコティは2329年にカーデシアとの非武装地帯近くの連邦植民星で生まれた。そこで、父親のコロパックによって育てられた。(VOY: 天の精霊道は星雲の彼方へ・後編) さらにチャコティには姉妹がおり、従姉は地球のオハイオに住んでいた。(VOY: 夢みるホログラムプロメテウスの灯を求めて) 2373年にUSSヴォイジャーが20世紀後半の地球へ訪問した際に、チャコティの先祖が学校の教師としてアリゾナで働いていたことが言及されている。(VOY: 29世紀からの警告・前編

 彼はまた、ネイティブ・アメリカンを先祖に持っており、彼の父親はその伝統を彼に尊重させようとし、ハイキングなどの様々な方法で植林を行った。また、ネイティブ・アメリカンの遺産を意味する様に額に刺青を彫っていた。彼の先祖は中米のマヤ族の一派であるゴムの木族であった。彼らネイティブ・アメリカンの子孫たちは技術的な生活を捨てるために地球を出て、あえて未開発の惑星に居留する道を選んだのであった。(VOY: 天の精霊

 若い頃のチャコティは、遺伝子欠陥による幻覚症状を患う祖父の世話もしていた。この遺伝子的な欠陥はチャコティが生まれる前に治癒されたが、ヴォイジャーとの接触を試みる異星人によって一時的に活性化されたことがあった。(VOY: 眩惑のカオス・スペース

 チャコティはかねてから宇宙艦隊への入隊を希望していたが、彼の父親はそのことで難色を示していた。2344年に彼らの新しい故郷を見つけた時も父親は反対していた。しかし、15歳になったチャコティが宇宙艦隊への入隊すると、父親はショックを受けた。後に父親はカーデシア人が彼らの植民星を襲った際に戦い殺されてしまった。父親が死亡したというニュースを受けたチャコティは、故郷の星を守るために2368年ニメンペ提督に辞表を提出し、宇宙艦隊を辞職。その後、マキに加わった。その時、彼は父親の意思を尊重するために部族の刺青を入れたのであった。(VOY: 天の精霊偽造された地球

 チャコティはしばしば自分の人生の行く先のガイドとしてビジョン・クエストと言われるネイティブ・アメリカンの精神治療を行った。そこで彼はたびたび父親の精神と交わった。(VOY: 星雲生命体を救えケイゾン総攻撃・前編幽体離脱

 パクラと呼ばれるコロパックの死を記念する孤独な儀式を行うため、宇宙暦49005.3にジェインウェイ艦長によってシャトル・クラフトの使用許可を貰い彼はひとり儀式を行った。(VOY: ケイゾン戦士誕生

キャリア[]

任務経歴[]

宇宙艦隊アカデミー[]

 彼が15歳の時に、スールー大佐の後援を受けて宇宙艦隊アカデミーへ入隊した。(VOY: 天の精霊[1]

 チャコティのパイロットとしての技量は非常に高く、アカデミーの最初の年に彼は北アメリカでパイロットの教育を受けた。次に2~3か月間、金星で嵐の中の大気での操縦訓練を行った。後の学期では、太陽系アステロイド・ベルト小惑星を回避する操縦技術を学んだ。(VOY: 29世紀からの警告・前編

 また、チャコティはボクシングでも有能であり、ライトヘビー級では23勝1敗であった。唯一の敗戦はノーシカンとの試合で悪質な右フックによるものであった。彼のトレーナーはアカデミーの地上作業員であるブースビーであった。(VOY: 眩惑のカオス・スペース

宇宙艦隊士官として[]

 チャコティは2348年にアカデミーを卒業し、USSメリマックに配属された。探査任務の一つで彼はクタリア7号星を訪問した。この際にこの星の慣習を知らずに埋葬場から小さな石を持ち帰ったところ、この石は一つ一つが祈りを示す重要なものであったことが知らされ、結果として彼は埋葬地を冒涜することとなってしまった。(VOY: 来世への旅

 また、彼は任務でターカナンとのファーストコンタクトを行った経験がある。(VOY: 怯える子供達

 任務中にテレリアンのシーポット(通常、コミュニケーションをとることが難しいとされる何か)とのコミュニケーションを成功させたこともあった。(VOY: 異空生命体を呼ぶ者達・後編

マキ時代[]

 チャコティは、故郷の星がカーデシア人によって攻撃を受けたことを知り、宇宙艦隊上級戦術トレーニングの講師(教え子にロー・ラレン大尉がいる)としての職務を辞職し、2368年3月3日にマキに加わるために宇宙艦隊を辞職した。この時辞表を提出した相手はニメンペ提督であった。また、2371年には父親がカーデシア人によって殺されたことを知った。(VOY: 偽造された地球

 2371年に彼の父親が殺された後に、彼は連邦との条約に従い彼の故郷の惑星を接収しようとするカーデシアに対して抵抗を続けた。彼は父親の死に立ち会うことができなかったのであった。

 彼はマキのリーダーの一人として、カーデシア及び連邦に対して抵抗する最も有能な指揮官の一人とみなされるようになった。彼は、ヴァル・ジーンという艦を指揮する有能な指揮官であり、報酬目的や単純に戦いを求めるだけのマキ構成員ではなく、カーデシア及び連邦の政策により苦しむ人々を救うというマキ本来の目的に忠実な者でもあった。

USSヴォイジャーの副長として[]

USSヴォイジャー臨時少佐時代[]

 艦内では、トゥヴォック少佐第二副長第三副長ブリッジ勤務の士官であり主任操舵士官トム・パリス中尉である。
 ボーグとのユニマトリックス・ゼロの戦いでは、トム・パリス中尉と共に艦の指揮を任されている。通常、ギャラクシー級ソヴェリン級連邦艦では艦長不在時には副長は艦長席に着座する。しかし、チャコティ副長はあまり艦長席には着座していない。理由は不明であるが、艦長が艦に乗船しており尚且つ艦長から艦の指揮を指示された場合は、通常の副長席に着座するが、艦長が上陸任務時は、艦長席へ着座すると見ることができる。

USSヴォイジャー内での主な任務[]

 通常の副長任務とクルーの勤務割り振りなどを行っている。

 また、戦術士官トゥヴォック少佐が船外任務中は戦術部門の任務もこなしている。

可能性の未来[]

可能性の未来1[]

 ケスが生体チャンバーに入った際、意識のみが過去へタイムスリップしていった事件がある。その時にケスが見た可能性の未来では、キャスリン・ジェインウェイクレニムとの戦闘中に死亡し、チャコティが艦長の地位を引き継いでおり、この時、彼の階級章は大佐を示していた。(VOY: 9歳のケス

可能性の未来2[]

 スリップストリームワープ航行中デルタ・フライヤーハリー・キムと一緒にヴォイジャーの前を飛行中だったチャコティは地球へ帰還する。しかしストリーム外に放り出されたヴォイジャーの捜索で宇宙艦隊と対立を深め退役。

 2390年、ハリー、テッサ・オーモンドらと共にタカラ星域においてUSSヴォイジャードクターを発見。ドクターとハリーはセブン・オブ・ナインの脳内ビーコンから、過去のヴォイジャーにスリップストリームを中止する測定数値を、過去のセブンのインプラントに送信し、成功する。

 これらの試みによって、この未来は可能性の未来となる。この可能性の未来のおいて、ギャラクシー級USSチャレンジャーの艦長はジョーディ・ラフォージ大佐であり、ラフォージはチャコティたちが過去を変える試みを阻止する立場にいた。

 また、チャコティとテッサは恋人同士になっていた。(VOY: 過去を救いに来た男

可能性の未来3[]

 23年間のデルタ宇宙域での航行を終えたUSSヴォイジャーは、見事地球へ帰還する。しかし、セブン・オブ・ナインと交際していたチャコティは船外任務中にセブンの死去という事実に直面し人柄さえも変わってしまう。そして地球帰還後間もなく死去してしまう。

 同じ様にセブンの母親的存在であったキャスリン・ジェインウェイ艦長も現実主義者に変貌する。

 地球へ帰還後、可能性の未来で提督へ昇進したジェインウェイは、ファミリーを完全な状態に戻す為にクリンゴン人コラスが開発したタキオンビーム発生装置を手に入れ、過去へ戻りUSSヴォイジャートランス・ワープ・ハブへ戻すように過去の自分へ命令する。

 しかし、結果的には過去の自分と結束しボーグの活動を封じる為にトランス・ワープ・ハブを破壊する事を決意、USSヴォイジャーを地球へ帰還させる事に成功する。

 この出来事で、チャコティの死去はなくなる。そして、トランス・ワープ中にペラナ・トレスが出産し、トム・パリスがジェインウェイの許可によって持ち場を離れたため、代わりにチャコティが操舵席に座り、地球へと帰還する。

 なお、この出来事で未来のジェインウェイ提督が乗船していたシャトルの装備、装甲、トランスフェイズ魚雷などは2379年に起こるバッセン断層の戦いUSSエンタープライズEには装備されていない。

付録[]

注釈[]

  1. チャコティーのアカデミー入学を後援したスールー大佐が、どのスールーであったかは明確ではない。2344年当時、ヒカル・スールーは107歳、デモラ・スールーは76歳であったが、137歳で名誉大将としてUSSエンタープライズDの視察を行ったレナード・マッコイの例がある。ただし、このチャコティのセリフの中で男性の代名詞を使用していることから、ヒカル・スールーである可能性がある。

背景[]

Starfleet commander insignia (provisional)

チャコティの階級章。

 チャコティはシリーズを通し一貫して「中佐(commander、コマンダー)」と呼ばれているが、彼の階級章は臨時少佐(lieutenant commander、ルーテナント・コマンダー)のものである。それでもオープニング・クレジットではシーズン3まで毎回「Commander Chakotay(チャコティ中佐)」と表示されている。(『VOY: 遥かなる地球へ』は例外)

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