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 ダニエルス(Daniels)は2150年代エンタープライズ(NX-01)の乗組員として乗務していたが、実際には31世紀での時間冷戦で活躍する時間エージェントであった。その名前自体は偽名であり、本名は明らかにされていなかった。

 2151年4月、ダニエルスはエンタープライズに潜入し、乗船者に対する案内役の担当乗組員に扮していた。2151年9月、彼は自分が31世紀から来た時間エージェントで、スリバンがタイムラインを破壊していないということを確認するためにやって来たとアーチャー船長に打ち明けた。それには、シリックが誰のために動いているかを探るためには、クルーの助けが必要であったという理由があったが、シリックはダニエルスに飛び掛り、彼を殺害している。(ENT:時を見つめる男

 2152年3月の鉱石採掘コロニーの破壊の後、コロニーの破壊は実際のタイムラインにおける出来事ではなくスリバンによる破壊工作であることを説明するために、2151年4月のサンフランシスコにアーチャーを戻した。そこで立証の仕方を彼に告げ、元の時間にアーチャーを戻した。しかし、エンタープライズのクルーたちがスリバンからデータディスクを奪取した直後、ダニエルスは追跡してきたスリバンからアーチャーを逃がすために彼を31世紀に連れて来てしまう。そのせいで、ダニエルスの時代の文化は荒廃してしまっていた。ダニエルスはこの望まざる光景に衝撃を受け、アーチャーを正常なタイムラインから消してしまったことで、連邦が樹立されなかったことを説明している。また、どの時点で、タイムラインが変わってしまったかを調べ、ワープ5プロジェクト時点までは正常だが、それ以降が書き換わってしまっていることを発見した。その後、アーチャーをスリバンのタイムトラベル技術を用いて元いた時点まで無事に帰している。(ENT:暗黒からの衝撃波・前編ENT:暗黒からの衝撃波・後編

 2153年11月のズィンディ探査時に、ダニエルスは再びエンタープライズに戻ってきた。アーチャーは、ダニエルスらが何故ズィンディ地球攻撃に際して何もしなかったのか問いただしたが、ダニエルスは「これは、タイムラインの破壊行為に起因するものであり、事態が発生することを予測できなかった」というだけだった。ズィンディの攻撃は31世紀の世界にも影響を及ぼし、ダニエルスはズィンディ探査の手助けをすることが出来なかった。

 しかし、彼が出来たことが一つだけあり、それは2004年地球デトロイトに現れたズィンディ爬虫類族を捉えるためにアーチャーと副長トゥポルをその時代に送り込んでいる。また、ダニエルスは31世紀の進んだ技術を貸し与え、爬虫類族の死体と作っていた生物兵器の製造装置を2153年に持ち帰らせている。(ENT:デトロイト2004

 2154年1月、ダニエルスはアーチャーのもとに現れ、ズィンディの球体兵器を破壊するための自決的な計画を止めるように説得している。彼は、アーチャーに外交解決を図らせるために、26世紀に彼を呼び寄せ連邦がズィンディと同盟を結び、共に戦っているプロキオン5の戦いを見せた。この光景を目にした数ヵ月後、アーチャーは球体兵器破壊に関して別の計画を立てている。その後、ダニエルスは、アーチャーを2161年連邦の連邦創設式典の場に連れてゆき、歴史において自分がどのくらい重大な役割を担っているかを見せている。(ENT:最終決戦ENT: 爬虫類族の攻撃

Daniels (Crewman), dying

1944年、死に掛けているダニエルス

 エンタープライズがデルフィック領域を正常な状態に戻し、アーチャーたちが球体兵器を破壊した後、ダニエルスは異星人のヴォスクという人物が率いる一派の陰謀を食い止め、時間冷戦を終わらせるために1944年に向かったが、その途中でヴォスクに攻撃され、体中が時間分裂を起こしてしまった。彼はエンタープライズの船内でクルーに助けられたが、帰還してきたアーチャーにその事情を説明した直後に息を引き取った。

 だが、エンタープライズのクルーたちはヴォスクによる未来へのタイムトラベルを直前で阻止したため、時間冷戦そのものがなかったことになり、したがって、ダニエルスが死亡した事実も消えた。ダニエルスはエンタープライズを2154年3月に戻す最中で、タイムラインの修復を見届け、同時に、アーチャーに対して感謝の念を込めて別れを告げた。(ENT:時間冷戦・前編後編

余談[]

 2151年でシリックを捕えようとした際に、タッカーとの会話の中で「イリノイ出身」と言及されている。また、木星ステーションに兄弟がいると思われていたが、そちらは勘違いだった。(ENT:時を見つめる男

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